子育てや仕事が一段落し、自分の時間を少しずつ楽しめるようになった今
「何か新しいことを始めてみたい」
「自然の中でリフレッシュしたい」と思う方も多いのではないでしょうか?
そんな50〜60代女性におすすめしたいのが“ソロ登山”。
「体力に自信がない」「ひとりは不安」と感じるかもしれませんが、自分のペースで自然と向き合える心地よさにきっと気づくはずです。
この記事では、初心者の方でも安心して始められるコツや、行きたくなるソロ登山の魅力、実際に始めた同世代女性たちの声をご紹介します。
年齢を重ねた今だからこそ味わえる、静けさと達成感。あなたも一歩、踏み出してみませんか?

【筆者プロフィール】
神奈川県在住、50代の主婦。社会人の子どもが2人います。
登山を始めたきっかけは、3年前、友達に誘われた富士登山。今では月2回ペースで山へ。
山制覇を目指して、これまでに富士山2回、屋久島の宮之浦岳なども登頂。ソロでもグループでも登山の魅力を満喫中。
自然の中で自分と向き合う時間に魅了され、同世代の女性にも山の楽しさを伝えたいと発信を始めました。
1.「今だからこそ」始めたい!50代からのソロ登山

50代の今、「自分のための時間」持てていますか?
子育てがひと段落し、仕事も落ち着いてきた50代。
「これからは、自分のための時間を大切にしたい」と思い始めていませんか?
そんな今こそ、自然の中で心を整える“ソロ登山”がぴったりなんです!
ひとりで山を歩くと、誰にも気をつかわず、静けさの中で自分のペースで歩くことができます。周囲の音を頼りに一歩ずつ進む感覚は、まるで自分と向き合う時間そのもの。
山の空気、風の音、足元の土の感触……
日常では味わえない自然との一体感に、心がすーっとほどけていくような感覚を覚えるでしょう。
50代は「新しいことを始めるには遅い」と思われがちですが、決してそんなことはありません。
むしろ、人生経験を重ねた今だからこそ感じられる喜びがあります。
最初の一歩は不安でも、その先にはかけがえのない楽しみが待っています。
次の章では、グループ登山もソロ登山も経験した私が考えるソロ登山の魅力を5つ紹介します。
2.ひとりだから味わえるソロ登山の5つの魅力

①自分のペースで歩ける
②静かな自然をじっくり味わえる
③小さな達成が積み重なる
④緑に囲まれ、ストレス解消
⑤自分の世界が広がる
「ひとり登山って寂しくないの?」
そんな不安を上回る、ソロ登山だからこそ味わえる山の魅力について詳しく解説していきます!
①自分のペースで歩ける
周りに気を使うことなく、疲れたら休み、気になった景色に立ち止まれる自由さが魅力。
寄り道したり、コースを変えたりと、その時の気分に従うこともできちゃいます。
グループ登山では、なかなかそうは行きません。写真を撮りたいと思う景色も、水を飲みたいと思う欲求も人それぞれだからです。
②静かな自然をじっくり味わえる
ひとりだと感覚が研ぎ澄まされ、鳥の声、木の香り、風の音にも敏感になれます。
まさに自然と会話をする感覚を味わえるでしょう。
③小さな達成感が積み重なる
ひとりで山を登りきるという体験は、想像以上に大きな自信につながります。
登山に限らず、新しいことに挑戦したいという前向きな気持ちが湧き出てきます。
④緑に囲まれ、ストレス解消
山の新鮮な空気の中で、深呼吸をしてみましょう。日々のモヤモヤがすっと晴れていく感覚を味わえると思います。
まさに歩きながら行う森林浴。
緑に囲まれると、幸せホルモンと呼ばれる“セロトニン”の血中濃度が高まり、自然と前向きな気持ちになれます。
さらに、こんな研究結果もあります。
“習慣的な山歩きは、脳疲労の改善に寄与する可能性が科学的に実証された
ウェルビーイングラボ研究結果参照
登山やハイキングを続けることで、日常の脳疲労やストレスを解消しましょう。
⑤自分の世界が広がる
登山中はスマホから離れ、誰かと話すこともなく、自然と静かに向き合う時間が流れます。そんな時間の中で、ふと心が整ったり、自分の気持ちに気づけたりすることもあります。
また、ひとりで山を歩くからこそ、普段気づかない小さな景色や感情、新しい価値観に出会えることも。ソロ登山は、自分らしく生きるヒントをくれる、豊かな時間です。
3.初心者でも無理なくできる!ソロ登山の始め方

ソロ登山の魅力は分かったけど、登山経験がほとんどないのに、ひとりで山登りに行くなんて不安…
その気持ち、よく分かります!
というのも、私自身、2年前までは同じような気持ちだったからです。
この章では、ソロ登山を安全に始めるためのコツを6つ紹介します。
① “日帰り&低山”からスタートしよう
標高500〜1000mの整備された低山が安心。時間も体力も無理のないルート選びが第一歩です。
関東にあるオススメの山を5つ紹介します。
登山客が多い・整備されていて歩きやすいのがポイント。ケーブルカーやロープウェイが利用できる山もあるので、体力に自信のない方も安心です!
(1)高尾山:タカオサン(東京都)

標高599m。老若男女問わず、人気の観光・登山スポットで、ケーブルカーも利用可能。
【コース】1号路(表参道コース)
【往復所要時間】約3時間
【登山口までのアクセス】
横浜駅から:JR横浜線で八王子駅へ→京王線で高尾山口駅(約1時間20分)
(2)御岳山:ミタケヤマ(東京都)

標高929m。御岳神社と絶景が楽しめる、ケーブルカーでアクセスできる山。
【コース】滝本駅〜御岳山山頂
【往復所要時間】約3時間20分
【登山口までのアクセス】
横浜駅から:JR横浜線で八王子駅→青梅線で御嶽駅→バスで滝本駅(約2時間)
(3)大山:オオヤマ(神奈川県)

標高1,252m。山頂からの相模湾の眺望が美しく、大山阿夫利神社も人気。
【コース】大山ケーブル駅〜阿夫利神社〜山頂(女坂経由)
【往復所要時間】約4時間30分
【登山口までのアクセス】
横浜駅から:相鉄線で海老名→小田急線で伊勢原→バスで大山ケーブル駅(約1時間30分)
(4)陣馬山:ジンバサン(神奈川県)

標高857m。なだらかな道が多く、富士山の展望と白馬像が名物。
【コース】陣馬高原下バス停〜和田峠〜陣馬山山頂
【往復所要時間】約3時間
【登山口までのアクセス】
横浜駅から:JR横浜線で八王子→JR中央線で高尾→バスで陣馬高原下(約1時間40分)
(5)鋸山:ノコギリヤマ(千葉県)

標高329m。「地獄のぞき」や大仏で有名、ロープウェイも利用可。
【コース】表参道コース〜山頂〜地獄のぞき(周回)
【往復所要時間】約2時間30分
【登山口までのアクセス】
横浜駅から:京急線で久里浜→フェリーで金谷港→徒歩で登山口(約1時間40分)
② 基本の装備をそろえる(最初はレンタルもOK)

ウエア類、登山靴・リュック・レインウェアなど必須装備を確認。
登山グッズのレンタルサービスも充実しているので、最初から全部揃えようと思う必要はありません。
レンタルをしながら、自分に合うものを探すのもあり!
③ “登山前の体力作り”はウォーキングから
急に山に行くのが不安な方は、日々のウォーキングからスタート。足腰を整えるだけで登山がラクになります。坂や階段をウォーキングコースに入れると尚良し!
④登山アプリでルート確認&記録をつける
「YAMAP」などの登山アプリは、地図の確認・歩いたルートの記録・遭難対策にも役立ちます。
ここで紹介する「YAMAP」は、登山中もGPS機能を使用しながら現在地の把握が出来るアプリケーションです。
地図をダウンロードしておけば、電波の悪い山の中でも、現在地がわかります。
さらに、地図にはコースの目安時間やトイレなどの情報も記載されているので、計画を立てるときにも便利です。
⑤無理せず、「引き返す勇気」を持つ
天候や体調に違和感を覚えたら無理をしないこと。登山は“無事に帰る”ことが一番大切です。
⑥身体は若くないことを心得る
身体は20代みたいに思うように動いてはくれません。
2ヶ月前にそのことを実感する出来事がありました。

高尾山登頂を終え、下山中。
あとは下るだけだ〜とサクサクと歩いていると、根っこに足を引っ掛けて、大ゴケ。
スパッツの右膝が破け、膝からは血が…
もう少し若ければ、反対の脚が瞬時に出て支えられたのにな…
なんて、若い頃を懐かしみ、反射神経の低下を感じる出来事でした。
高尾山登頂を終え、下山中。
あとは下るだけだ〜とサクサクと歩いていると、根っこに足を引っ掛けて、大ゴケ。
スパッツの右膝が破け、膝からは血が…
もう少し若ければ、反対の脚が瞬時に出て支えられたのにな…
なんて、若い頃を懐かしみ、反射神経の低下を感じる出来事でした。
身体能力を過信しないことが、安全に登山を続けていくコツ。
念入りの準備体操で怪我を予防し、下山後のアフターケアで疲れを残さないことも大切です!
4.実際にソロ登山を始めた女性たちのリアルな声

「ソロ登山って、実際どうなんだろう?」
そんな疑問を持つ方のために、同じように一歩を踏み出した50〜60代女性たちのリアルな体験談を集めました。
登山を通して得られた気づきや思いを、彼女たちのリアルな声から感じてみてください。

山に行くと、意外とひとりでの山登りを楽しむソロ登山仲間が多いことに気づきました。同世代の女性がひとりで登っている姿を見ると、「私も頑張ろう!」と背中を押される気がします。

登山道ですれ違う人との「こんにちは」の挨拶や「お先にどうぞ〜」の譲り合いの声が心地よくて、ひとりでも孤独を感じません。都会ではなかなか味わえない、人の温かさに触れることができます。

登頂したときの感動を誰かと分かち合えないのは少し寂しいけれど、その分、達成感は自分の中でじっくり味わえます。
山でのちょっとした出来事や発見を、家族に話すのも楽しみのひとつです。

グループで登るときの賑やかさも好きですが、ソロ登山も選択肢にあると
「明日天気良さそうだし、山行こうかな」と思い立ったらすぐ行けるのがいいです。

最初は不安でしたが、山に行くたびに少しずつ自信がついてきました。ひとりで行動する勇気が、日常にもいい影響を与えてくれています。
5.まとめ

- 50代は、ソロ登山を始めるのに絶好のタイミング
- ひとりだからこそ、達成感や前向きな気持ちを味わえる魅力がある
- 初心者でも準備と心構えで、ソロ登山は安全に楽しめる
私自身、この記事を書きながら、ソロ登山の魅力を再確認しました。
ソロ登山は決して特別な人の趣味ではありません。
「登ってみたい」「自然に癒されたい」「自分の時間がほしい」
そう思ったあなたにこそ、ぴったりのアクティビティです。
「私にもできるかも」から始めてみましょう。
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